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宵闇




時計の針が回りだしたら
今宵のステージの幕が上がる
影たちは踊り
靴音は歌う

昼の光からも阻害された者達も
此処では踊りまくるがいい
綺麗な夜空も
彼等で曇る

人目は気にしない
見えるものなど居ない
彼等のステージは彼等だけのもの
一度始まったら終るまで
止まる事は許されない

時計のなる音が聞こえたら
外に出てみるがいい
そこはステージ
彼等だけの真っ黒なステージ



2006/01/02/蒼羅